空音アザレーア 01


ノリと勢いと意地によって、互いに不本意ながら恋人という関係になった元親友のシーザーのぎこちない笑顔を前に、ジョセフは眉間を押さえて唸った。
まさか、こうなるとは。
こんなはずでは無かった。
考えることは、恐らく同じだろう。
引き攣った口元が、その証拠である。
本当に、どうしてこうなった。
後悔したところで、過去は変わらない。
現在進行形で結ばれたままの関係を破棄することが、必要不可欠だ。
分かっている。
分かっているのに、それを選べないのは退くことが自らの負けを認めることとイコールで繋がってしまうせいだった。
面倒なことになるより、すぐに負けを認めてしまえばいい。
悔しいのは少しの間だけだ。
冷静な頭が的確な答えを導く一方、少し痛い目を見せてやれと頭の片隅で意地の悪い声が囁く。
毎回、同じ轍を踏むシーザーに呆れていたのも、似た話を聞くのにも飽きたことも、また事実なのである。
恋人なんてものになった原因だって、元を辿ればコイツの色恋沙汰に関する言い合いだったのだ。
昨夜の出来事を思い出し、ジョセフの眉間の皺は更に増えた。


昨日、ジョセフは、シーザーに呼び出され、彼が一人で暮らす部屋へ足を運んでいた。
数本のアルコールとスナック菓子が入った袋を下げて行ったのは、週末の夜の呼び出しだった為である。
ジョセフの記憶が正しければ、シーザーは現在の彼女とデートの約束をしていたはず。
それにも関わらず、ジョセフが呼ばれたとなれば、予定が無くなったとみて間違いない。
またフラれたな、アイツ。
相手の都合が悪くなってキャンセルされたのではなく、恋人と別れたのだろうとすぐに浮かんだのは、これが何度も繰り返されたパターンと同じだからである。
この前は、いつだったか。
そして、その前は。
記憶の中の時間を遡り片手の指を折り曲げた途中で、数えるのを止めた。
両手じゃ足りやしない。
数年前の喧嘩腰の出会いから、他愛無い言い合いをする悪友へ。
そこから気の置けない親友になり現在に至るまでの間に、ジョセフはシーザーの恋人になった女の子を数多く見てきた。
周期としては、大体二ヵ月から三カ月。
短い時は十日なんてこともあった。
シーザーを知る学友が、三日で駄目になったという噂まであると言った時には、呆れるよりこういう男なんだと妙に納得してしまった。
女に優しいというのも、中々に面倒で厄介だ。
寂しい女の子を放っておけないだの何だのと言って、恋人以外の異性に声を掛けていれば、面白くないと感じるも当然のことだろう。
二股や浮気と糾弾されるまでの関係には発展していないだけマシと思える女の子が居たら、今でもシーザーの隣に並んでいたはずだ。
ジョセフの眼からも、恋人になった女の子は、他と区別されていて、シーザーも特別扱いしているように見えていたのに。
当事者が感じるものと第三者が見たものとは、やはり違うのだろう。
女の扱いに慣れたシーザーが腑に落ちない顔をしていたのだ。
ジョセフに理解出来るはずがない。
毎回、シーザーの失恋報告と共に愚痴を聞く度に、女と言う生き物は厄介で面倒な存在だと感じるくらいだ。
ジョセフとて親しい女の子が居ないわけではないのだが、本命の恋人となると尻込みしてしまう。
気軽に遊ぶぐらいが丁度良い。
遊ぶと言っても、健全な方面に限ってなのだけれど。
軽率に肉体関係のみを結ぶというのは、祖母の教えに反しているので実行したことは無い。
それに、出掛けて騒いで、馬鹿をやっている方がずっと楽しく思えた。
シーザーはそんなジョセフを見てお子様と称してくるが、女に対する苦手意識を植え付けた張本人には言われたくない。
大体ジョセフに恋人が出来たら、共に過ごす時間が減って寂しいとか、つまらないとか思うくせに。
交友関係が狭いわけでは決してないが、規定のラインには絶対に踏み込ませないから、親しい同性の友人となるとジョセフともう一人くらいしか浮かばない。
女の子と居るのは楽しいが疲れる為、ジョセフのように気の置けない友人と過ごす方が本当は好きだと。
比べられるものではないが、やはり別だと。
酔いが回って上機嫌な時に零したことを、ジョセフは今もしっかり覚えている。
いつだったか、ジョセフはシーザーからの誘いを悉く断った時があった。
これは、度々別れるコイツとコイツの彼女を気遣ったというか、自分と遊ぶ時間を削れば少しは恋人に割く時間が増えて別れる頻度も減るのではないか。
そう思っての配慮だったのだが、シーザーは全くもってジョセフの心を分かっていなかった。
自分が小言だの説教だの煩くし過ぎたから距離を置かれたのではないか。
あれはお前が心配だからこそ言ったことだ。
なんて見当外れなことを口にしてジョセフに詰め寄ったのだ。
意図的に避けて居たのは事実だが、こちらからしたら喧嘩したわけではないし、話し掛ければ話もしたし、携帯電話への連絡もちゃんと返した。
ただ、食事を共にしたり、遊びに出かけたり、互いの部屋を行き来する頻度が激減しただけだ。
恋人でも出来たのかと聞かれ、イエスと答えなかったのは失敗だったと思う。
あからさまに安堵したシーザーは、距離を置いた時期を埋めるかの如く、ジョセフとの時間を作った。
結果、一週間も経たないうちに当時の彼女にフラれたのだ。
自分が原因の一端を担いたくないが為に、敢えてシーザーから離れたのに。
シーザーは、落ち込んでいたがどこかホッとしたような顔をしていて。
お前が居れば良い。
苦笑いを浮かべながら口にした台詞に、軽い眩暈を覚えた。
恋人にその言葉を告げていたならば、きっと別れずに済んだだろうに。
この男は、女心を分かっているようで、分かっていない。
ジョセフとてシーザーと過ごすのは楽しいし、出来れば多くの時間を共有したいと思う。
正直、恋人が居る間、自分が構われる時間が減るのは面白くないと言われれば、面白くないのは事実である。
つまらないとか、寂しいとか。
シーザーが思うに違いないと決めつけたのは、自分がそう感じていたからだ。
だからと言って、あの台詞はどうなんだ。
自分が女だったら、勘違いしてしまったかもしれない。
こんなことばかり言っているから、女関連のトラブルが絶えないのだ。
「全く、世話の焼ける奴だぜ」
シーザーが聞いたら、手が掛かるのはお前の方だと言われそうだが、この件に関してはシーザーに非があるから反論は認めない。
「ノックしてもしもおーーし」
あれこれ考えているうちにシーザーの部屋に着いたジョセフは、勢いよく扉を拳で叩く。
インターフォンを鳴らさないのは、勿論嫌がらせである。
近所迷惑だろうという音を立てて、シーザーの名前を呼ぶこと数十秒。
「ジョジョきさま鍵を持ってる癖に毎回騒ぎやがって!」
煩いと叫ぶシーザーが、ジョセフより大きな声で叫びながら出てきた。
「やっぱお出迎えが欲しいじゃん?」
どういう了見だと顔を近づけて睨まれ、ジョセフはへらっと笑って返した。
「きさま! ふざけてるな!」
「そう怒るなって。ほら、酒持ってきてやったから早く中に入ろうぜ」
憤るシーザーの胸を押して、僅かに空いた隙間を通って勝手知ったる部屋の中にずかずかと上がり込む。
リビングのローテーブルの上に持ってきた袋を置いて、床に座り込む。
追いかけてきたシーザーに袋から取り出した缶を放り投げて冷蔵庫に入れるよう頼むと、文句を言いながらキッチンへと消えていった。
夕飯の準備もほとんど終わっていたのだろう。
廊下を通った際にバターの香ばしい匂いがして、ジョセフの食欲を誘った。
ポテトとチキンがあると良いんだけれど。
シーザーのことだ。
野菜もたっぷり用意しているに違いない。
シーザーが料理を運んでくるのを、リビングで待っていると予想通り最初にサラダの皿がテーブルに乗せられた。
チキンは無いのかと聞こうとしたところで、次にチキンにスパイスをふんだんにかけて焼いたものが置かれる。
「フライドチキンは無いぞ」
「えー。じゃあ、今からこれ揚げて」
「却下だ。俺が作ったんだから、心して食えよ」
「フライドチキン用意してくれって言ったじゃん」
「用意するとは言って無いだろう」
揚げ物ばかり食べるな。
釘を刺すシーザーは、ジョセフが持ってきた袋に入っているスナック菓子へ視線を向けて苦言を零す。
自分だって一緒になって食べるくせに。
そういう可愛くないこと言う奴にはやらねーぞと袋を抱え込んで距離を取ると、頭を宥める様に数回軽く叩かれた。
「菓子を先に食い過ぎるなよ」
すぐに準備するからと苦笑いを浮かべて注意されると、居た堪れないというかくすぐったさを感じてどうも苦手だ。
こういう時だけ年上ぶりやがって。
再びキッチンに向う背中に悪態を吐いた。
追いかけないのは、以前手伝いを申し出た際に色々とやらかしたせいで、シーザーからキッチンへの立ち入り禁止を言い渡されてしまったせいである。
別に皿やグラスを運ぶくらい出来るのに。
ジョセフがふざけると危ないと言って、シーザーは聞く耳を持たない。
ジョセフとて自分の得手不得手は理解しているから下手に手を出そうとは思わないし、悪戯だってタイミングを図った上で行うというのに。
シーザーは座っていろの一点張り。
ジョセフはただ用意される食事を美味しく頂くだけである。
「シーザー」
「すぐ終わるから大人しく待ってろ」
態と名前を呼んで催促してやれば、シーザーが苛立った様子でグラスと共にハムやチーズの乗った皿、パスタとピザの乗った皿を纏めて持ってきた。
そういえば、ウェーターのバイトもしていたな。
一度に複数の皿を運ぶ姿に感心している間に、リビングのテーブルは埋め尽くされた。
全ての料理が並び、二人向き合ったところで、漸く夕食というか飲み会が始まる。
これが、美味い。
今度はフライドチキンが食べたい。
この前置いていった酒はどうなったのか。
料理や飲み物について食べながら、ジョセフはシーザーの様子を伺う。
目に見えた怪我は無いし、酷く落ち込んでいるようには見えない。
もしかしたら、予想が外れたのだろうか。
デートが駄目になった方なのかもしれない。
ワインの入ったグラスをちまちまと傾けて飲むシーザーに、デートはどうしたかと尋ねようとしたところで、あるはずのものが無くなっていることに気付く。
恋人とお揃いで買ったという指輪。
薬指から消えているそれに、ジョセフは自分の予想が的中していたことを確信する。
「色男。今回は揉めなかったみたいだな」
ビール片手に皮肉交じりに茶化すと、シーザーは苦々しげに眉根を寄せた。
「毎回トラブルがあるような言い方をするんじゃあない」
人聞きが悪いと異論を唱えるが、いつぞやの赤い紅葉形がついた時のことを持ち出すと、バツが悪そうに視線を泳がせた。
「ほんっと懲りねぇよな。おめーも」
「喧しい。俺は真摯に彼女と付き合って」
「ふぅん。それで、結果として別れたのね」
「うっ」
「てめーで振ったわけじゃないんだろ」
ジョセフが指摘すると、シーザーは無言でグラスを一気に傾けて項垂れた。
「違うんだ、俺は……」
「まあ、酒でもパーッと飲んで忘れちまえって」
空いたグラスにワインを注ぎ、自分も中身の無くなったビールの缶を床に置き、テーブルにあったもう一つのグラスへワインを傾けた。
これもまた、お決まり行事だ。
シーザーがフラれたことを確認して、表向きは慰めるなんて名目で二人で酒を煽る。
しかし、コイツは失恋に対して痛みをそれ程感じていなくて。
「明後日は迎えに行くからな。サボろうとしたって無駄だぞ」
別れて早々に、彼女と登校することも無くなったから、ジョセフと一緒に行くと釘を刺してくる。
最近、朝一の講義が面倒ですっぽかしていたことは、しっかりシーザーの耳に届いていたらしい。
「帰りもバイトが無ければ、空いてるから」
「へーへー」
投げやりな返事をしながら、分かりやすいことだとジョセフは気付かれぬよう溜息を飲み込んだ。
以前のように悉く誘いを蹴ることは無いものの、彼女がいる間はそこそこに遠慮するジョセフに対してのアピールなのだ。
自分はまた暫くフリーだから、気兼ねなく遊べるぞというシーザーからのメッセージ。
女の子は確かに可愛いが、思考が男と違うせいで色々と面倒で厄介だ。
今はまだ同性といる方が面白くて楽だ。
そう語るくらいなら、特定の恋人なんて作らなければ良いのに。
シーザーは、決まって恋人を作ろうとする。
しかも、自分がどうしようもなく焦がれる相手に想いを告げる形ではなく、全部向こうから好きだと言われて付き合う形で。
本当に好きでは無いから、すぐ別れることになるとジョセフは思うのだが、シーザーは違うらしい。
誰が、自分の最上の相手になるかわからない。
だから、知ろうと付き合うのだと。
昔、冗談っぽく言った運命の人を探しているという台詞には、きっと本音が色濃く滲んでいたのだろう。
キザな言い回しや、気取ったシチュエーションを演出したがるだけあって、コイツは根っからのロマンチストなのだ。
運命とやらを探すのは自由だが、毎度毎度同じことを繰り返すくらいなら、いい加減止めれば良いのに。
自分が心から好きだと思える存在と付き合う。
それで良いじゃないか。
一目惚れで運命が見つかるとは思い難いが、シーザーを見ている限り、好きになってくれた子がコイツの運命になるとは到底思えない。
愛していたという割に、別れを簡単に許容できる時点でその程度じゃないかとジョセフは思うのだ。
これまでの恋人達も、本当は愛情を試したかったのじゃないか。
引き留めて欲しかったんじゃないのか。
過去に指摘したことがあったけれど、シーザーは女の子を困らせる男にはなりたくないらしく、追いかけることや縋ることはしないと言った。
だから、駄目なんだろ。
女の子を優先しているように見えて、その実は自分の信条を貫いているだけに思えた。
何故、続かないのかって。
「おめーが彼女を大事にしてねぇからだろ」
シーザーと酒を飲むのも騒ぐのも好きだが、この残念会は面倒で嫌いだ。
シーザーは失恋に対しての痛みや付き合っていた彼女への未練は少ないものの、繰り返し同じ台詞や状況でフラれるという事実に凹んでいるのは確かで、何が駄目だったのかジョセフに尋ねてくる。
彼女のことや、当時の状況を逐一説明されたところで、どうアドバイスしろというのだ。
普段は恋愛関連でこちらを小馬鹿にしてくるくせに。
お前の態度に問題があると指摘しても、分からないといった様子で首を傾げるくせに。
頷くのも面倒になってジョセフが吐き捨てた台詞を、シーザーは強い口調で否定した。
「断じて違う」
「どーだか。スケコマシの言うことなんざ、怪しいぜ。どうでまた別れるんだろ」
同じことを繰り返すだけだ。
ジョセフが安易に想像出来る未来にや、れやれと肩を竦めるジョセフに、シーザーは思いもよらない提案をしてきた。
「じゃあ、お前が俺と付き合え」
「は?」
「きさまを俺の恋人にしてやると言ったんだ!」
その上から目線は、どうなんだ。
というか、恋人って。
スケコマシが血迷ったか。
「意味分かんねーんだけど」
アルコールが回ってきたのだろうか。
不意に、先日の大学の飲み会で付き合っては別れるを繰り返すシーザーに、いっそジョセフと付き合えば良いと仲間達が揶揄っていたのを思い出した。
シーザーが彼女と同じくらい、もしくはそれ以上にジョセフと共に居ることが多いというのは、構内で周知のことらしく、だったら二人で付き合ってしまえば良いと盛大に笑われたのだ。
あの時、ジョセフは調子に乗って付き合っちゃうなんて抱きついて、シーザーは止めろと苦笑いで引き剥がしにかかっていた。
てっきり、笑って流したと思っていたが、結構根に持っていたのだろう。
「意味は分かるだろう。俺はお前のことは嫌いじゃない」
「いや、嫌われてねぇのは知ってるけど、そうじゃねぇだろ」
シーザーのグラスを確認してみるが、まだワインを一杯と少し飲んだくらいだ。
日頃のペースを考えると、酔っていると言うことはまずないだろう。
余計に性質が悪い。
「そもそも女好きのてめーが、男相手なんて無理だって」
「無理じゃない」
「じゃあ俺が無理だから、勘弁な」
「何故だ?」
理由なんて聞くまでもないだろう。
性別を分かっているのかと言っても、シーザーはジョセフならと聞く耳持たない。
「俺の事好きじゃねーだろ」
「……好きだ」
その間は何だ。
お前、今迷っただろう。
勢いで言ったことを後悔し始めているなら、冗談だと早く撤回してくれ。
「俺がお前を好きなら問題無いだろう?」
ジョセフの願いも虚しく、シーザーは退くどころがぐいぐいと責めてきた。
コイツ完全に自棄になってやがる。
嫌だと突っぱねることも出来るが、この様子では簡単に引き下がるとは思えない。
「ジョジョ」
普段呼ばれない声音に、驚きで胸が跳ねる。
ジョセフだけを捉える双眸は、どこか縋るような色を宿していて。
どちらも向ける相手が違うだろうと言ってやりたいのに、シーザーは畳み掛けるようにジョセフの名前を繰り返し呼ぶ。
勘弁してくれ。
「なあ、ジョジョ」
「あーもう! 分かった! 好きにしろ!」
今だって、甘い台詞を吐こうとして眉間にしわを寄せているくらいだ。
どうせ、この場のノリだけだ。
明日には忘れるに決まっている。
やれるものなら、やってみろ。
煽られて挑発に乗ったジョセフは、目の前にあったワインをボトルごと掴むと、一気に煽った。
どうか、夢であってくれ。
酒で全て無かったことになる。
目覚めるまでジョセフは信じていた。
信じていたのに。
翌朝、ソファーで寝ていたジョセフが頭痛で目覚めた際に最初に与えられたのは、シーザーからのおはようのキスだった。
唇ではなく、額だったのがせめてもの幸いか。
どちらにせよ、不本意な事に変わりないが。
てっきり、アルコールが入った状態での悪ふざけで済まされると思っていたのに、シーザーは終わらせる気が無いようだ。
余程、今回の失恋が応えたのか。
むしろジョセフの発言に腹を立てたと言う方が正しいのかもしれない。
ジョセフを見る眼差しは挑戦的で、こちらが無理と言って音を上げるのを待っているように見えた。
上等だ。
この女好きがどこまで耐えられるか、見てやろうじゃないか。
仕返しとしてジョセフが頬に返したキスにより、引き際の分からないおかしな恋人関係が始まった。